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水を飲むと太る? ダイエットに水は必要?
水を飲むと、太るのか、痩せるのか……、昔からさまざまな説が飛び交うなかで、「どっち!?」と思ってきた人、少なくないのではないでしょうか。結論、ダイエットに水分は必要です。なぜなら、ダイエットの基本は、「健康的な状態を目指すこと」だから。「水の不足が生命に関わる」ことも、今では知られることですが、では、人間の身体に水分を摂り込むとなぜ痩せることができるのか、水が足りないのはどういう状態か、ダイエットと水分にまつわる情報を整理してご紹介していきます。
ダイエットに必要なのは、水? それとも水分?
普段の生活で私たちが口にしている水分……ノンカロリー、低カロリーのジュースを飲んでもなぜか痩せず、食欲が湧くこともあります。また、コーヒーや緑茶など、カフェイン系も付き合い方には注意が必要(詳しくは「カフェインはダイエットの敵?味方?」)。では、ノンカフェインをうたっている麦茶やそば茶などは……?というと、添加物が入っていないのであれば身体の負担は少なくダイエットの妨げになりにくいですが、それは商品によって異なりますので、ここではダイエットに必要な水について書いていきますね。
ダイエットに必要な理由は、代謝をあげるから
代謝とは、「必要なものを摂り込み、要らないものを排出する作業」のことで、「消化吸収、細胞の生まれ変わり、脂肪燃焼を含むエネルギー発生、血行など、体内で起こるさまざまな反応」を指します。消化吸収でいえば、消化液は水分ですし、細胞の中にも外にも、血液にも水分が含まれていますので、水が重要な役割を果たしていることがわかります。
また「現代人は慢性的な水不足で、大人になるにつれ、乾きに鈍感になる」と、バトマンゲリジ著『病気を治す飲水法』で説明されています。
医学博士藤田紘一郎著『水と身体の健康学』では、「体内水分量が2%減ればのどの渇きを感じ、3%減ればのどの渇きを感じない」そうです。確かに、痩せないとおっしゃる人は「のどが渇かない」「水が飲めない」といい、利尿作用があるお酒や嗜好品は飲めています。
ダイエットや美容を望んでいる人に、少し多めの水の摂取を勧めるのは、水が身体機能を健やかに保つ上で重要だからであり、水が足りない状態では、せっかくのダイエットが空回りしてしまうためです。
ダイエット中に飲む目安の量
痩身のアドバイスや、最近では病院でも、活動量によって、体重×30ml、体重×40mlと指導することが増えています。単純計算しますと、55kgの人でしたら、1650~2200ml。これは体重が多ければ大量の水を飲むことになりますが、2L程度を心がけましょう。
水不足のサイン
自分の経験ですが、小学生の頃、窓際の席になると鼻が詰まることに気がつきました。鼻が詰まる時間は、強烈に西日が差し込む午後。「渇くと鼻が詰まる」これが子供の頃に知った私の「水不足サイン」です。鼻が詰まる、乾いた咳が出る、体脂肪が減らない、頭痛など、これらは水不足であることが多いので、自分の「水不足サイン」がわかれば、前述の必要量に依存しない、自分にあった量のヒントになるはずです。
水を飲みだしてからの身体の変化
身体を変えるには、体感の変化を楽しむと知識が生きます
「水を飲み始めると、尿が近くなる」と嫌がる人は多いです。この場合の尿の近さの理由は、「必要なものを取り込んで、要らないものを出している(代謝)」から。水を意識的に飲み始めると、はじめは尿意が近く、そのとき尿は濃い目で匂いがあります。透明で匂いのない気持ちの良い尿が出るようになった頃、いつも夕方に感じるむくみが軽くなります。1日でスッキリする人、3日ほどかかる人、変化にかかる時間は異なるのは、長年の水不足や食べているもの、運動量、睡眠不足など、要は培ってきた体質によります。
また、むくみ=脚だけではありませんので、小顔になる人、首がホッソリする人、お腹がスッキリする人、足の裏が楽になる人など、実感できる変化は人それぞれ。水を飲むようになってから、コレステロールが下がった、血圧が下がった、長年の頭痛がなくなったなど、健康診断の結果の変化を聞くことも多くありますよ。
健康的な飲み方
食事と食事の間、空腹時が飲みやすいでしょう。腸から吸収された水は、今度は粘膜を通して胃に戻り、消化活動に備えます。胃の中の水分が減ったことを、間違って空腹のサインとしてとらえる場合があるそうです。この指令はざっくりしているようですので、食べ過ぎを把握し、水不足のような気がしてきた人は、食間に水を摂取してみましょう。
また、がぶ飲みはドカ食いと一緒だといわれます。一時間にコップ1~2杯づつを小分けに飲み、内臓や身体に負担をかけない(無駄な作業をさせない)ようにしましょう。なんでもそうですが、過ぎたるは猶及ばざるが如しです。
ダイエットと水にまつわる噂検証
■水を飲むとむくみませんか?
むくみません。健康的な量(2L程度)であれば、むしろむくみは減ります。水を飲んでむくむとすれば、飲む量が活動量に対して少ない(500ml以下)か、食事の味付け、睡眠不足などが考えられます。
■寝る前は飲みすぎないほうがいいか?
飲み過ぎなければ大丈夫です。夜にお手洗いに行く人のリスニングをすると、水よりもカフェイン類の摂取が多いようです。
■冷たい水よりも常温がいいのか?
冷たいものを飲んでも、身体は水を温めることができます。ですが、冷たい水を飲み過ぎると、呼吸が苦しくなる、脚が冷えて眠れなくなる、内臓の健やかさに大切なお尻が痛くなったり、身体がだるくなることもあります。常温ではそのような声は聞きませんので、常温をオススメします。
■水で飢えをしのぐの?
水を飲んで、偽物の食欲に騙されないことを目的に飲みましょう。冷静に考えればこの飽食の時代、まして食欲を抑えられなくて困っている人が、「本当の飢え」である可能性は低いです。水だけではなく、新鮮な食べ物や栄養素量は足りているかも合わせて見直しませんか?
いかがでしたか? 控える必要がありそうなものに目がいきやすいダイエット。しかし本当は、必要なものが足りないことでややこしくなっているのかもしれません。あなたにとってのこれからのダイエットが、やりやすく元気になれるものでありますように!