毎日、蒸し暑い日が続いていますが、皆さん、しっかりと眠れていますか?
ベッドに入っても、なかなか寝付けない…。たっぷり眠ったはずなのに、疲れが取れない…。そんな悩みを持たれている方も多いのでは?“睡眠は美容の素”といわれるぐらい、睡眠と肌は密接な関わりがあります。質の良い睡眠を取ることが、美肌への近道と言っても過言ではありません。そこで、今回は、眠りと肌の関係についてお話します。
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睡眠には“サイクル”がある
以前、「眠りのメカニズム」についてお話させて頂きましたが、睡眠には、「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」があるのを覚えていますか?深い眠りと浅い眠りと言うと、分かりやすいかもしれませんね。
人は眠りに入ると、まずは深い眠り「ノンレム睡眠」に入ります。個人差はありますが、ノンレム睡眠の長さは、60分~90分ぐらい。その後、10分~15分ぐらい浅い眠りの「レム睡眠」があり、またノンレム睡眠に入ります。ノンレム睡眠とレム睡眠を交互に繰り返し、朝が近づくにつれノンレム睡眠の深さが徐々に浅くなっていき、やがて覚醒する、というのが睡眠のサイクルです。
睡眠時間が短いなどの理由で、ノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルを繰り返すことが出来ないと、睡眠に満足感が得られなくなってしまいます。また、年齢を重ねると、眠りの深さが浅くなったり、睡眠のサイクルが短くなり、質の良い睡眠が取りづらくなると言われています。
眠っている間に、お肌は修復・再生される
睡眠中にお肌は回復・再生をしています
睡眠は、体の休息と再生の時間。それは肌にとっても同じことで、眠っている間に肌の奥では傷ついた細胞の修復やターンオーバーが行われています。またダメージから肌を守る免疫細胞、肌の潤いやハリに欠かせないコラーゲンやエラスチンも眠っている間に作られています。
ノンレム睡眠とレム睡眠が正しいサイクルだと、この働きが正常に行われます。しかしながら睡眠時間が短い、夜中に何度も目が覚めて深く眠ることができない、など睡眠の質が悪いと、お肌のターンオーバーが正しく行われなくなります。
単に眠ればいいというわけではなく、睡眠の質が良いことがとても大切なのです。
睡眠時間が短いときは、睡眠の質にこだわる
本当であればお肌のターンオーバーが活発になる夜22時~2時の時間帯に眠ることが理想。でも夜遅くまで仕事をしていたり、子供を寝かしつけた後で家事をしたりと現実的には難しいですよね。
それならば、少しでも寝つきを良くし、深く眠ることで睡眠のサイクルを正しくする、つまり質の良い睡眠を心がけてはいかがでしょうか?
質の良い睡眠を取る、就寝前の習慣
質の良い睡眠を取るために、オススメな就寝前の習慣が下記の2つです。
1・血行を良くすること
2・脳を刺激しないこと
寝る前は、ほっとできるやさしい明かりで過ごすのもおすすめ
私たちは身体の深部の体温をゆっくりと下げながら眠りに入っていきます。入浴や温かい飲み物で身体を温め、血行を良くすると、睡眠に導くための体温低下がスムーズに行われます。ただ、入浴後、すぐに布団に入るのはおすすめしません。汗が引かない状態で布団の中に入ってしまうと、汗で身体が冷えてしまいます。入浴後は、髪を乾かしたり、肌のお手入れをするなど、ゆっくりと過ごしてから布団に入るようにしましょう。
また、手足などの体の末梢部分を温めると寝つきが良くなります。冷え性の方で、手袋や靴下を使う方もいると思いますが、手足が温まりすぎて発汗し、そのままにしておくと今度は汗で冷えてしまう可能性があります。手足が冷えてしまうと、体温が下がりにくくなるので、手足が温まったら、手袋や靴下は取って寝るようにしてください。寝る直前は、光や音で脳を刺激しないようにするのも、質の良い睡眠を取るために効果的です。特に、部屋の電気を消した状態で、テレビをつけたり、携帯を見たりすると、脳にダイレクトに影響するので要注意です。
寝室環境を整えることも大切
寝具やパジャマも、質の良い睡眠を取るための重要なポイントです。寝ている間は、思っている以上に汗をかいているので、シーツや枕カバーなどの寝具をこまめに洗濯するようにしましょう。また、布団も湿気や雑菌が繁殖しやすいので、外に干して日光消毒したり、乾燥させて清潔に保つことが大切。パジャマは、通気性が良く、汗を吸い取りやすい綿のパジャマがオススメです。身体を締め付けすぎないものを選ぶといいですね。クーラーなど冷房器具を使うこの時期は、就寝前の室温と、就寝後の室温に温度差があると思います。薄めの掛け布団やブランケットを用意するなど、睡眠時の体温調節に注意してください。
質の良い睡眠が、若々しい肌をキープする
就寝前には、お気に入りの飲み物などでリラックスした時間を過ごしましょう
質の良い睡眠をとるには、リラックスした気持ちで眠りにつくことも大切です。就寝前に、ハーブティーやジャスミンティーなど、ホッと一息つけるようなお茶を飲んだり、気持ちを鎮める効果のあるアロマを焚いたり、眠りにつきやすくする自分なりのリラックス方法を見つけるのもおすすめです。