健康や美容の情報に溢れる現代ですが、クロス・マーケティングのアンケートモニターでは、健康や美容のためにかける時間が、「全然足りないと」もしくは「足りないと」と答えた人の比率の合計は、男性の71.5%・女性は81.1%と不足感は男女共通でした。さらに、睡眠時間の有効活用については、男性の59%、女性では69.8%の人が前向きな意向を持っていることがわかりました。
しかし、正しい睡眠知識を持っていないと、睡眠時間を「ただ寝ているだけ」で終えてしまうこととなり、有効活用することは出来ません。
「綺麗になる・自分磨きする」と心に決めたその日から、睡眠時間を削って運動などのダイエットに励み、徹底的なスキンケアを行い、エステ通いを続けている方もいらっしゃると思います。しかし、これでは本末転倒。
睡眠は「百薬の長」であり、「良質な睡眠」は最強のスキンケアなので、健康的な美しさを目指すなら、まずは正しい眠りを習慣付けることが最優先です。眠るだけなのでお金は一切かからないのに、高価なエステに匹敵するほどの効果を起きるたびに体感できて、まるで魔法のよう。
ここでは、睡眠時間をエステ時間に変えるために取り入れるべき3つの習慣を紹介します。
どれも今夜からすぐに出来るものばかりなので、ぜひ実践してみてくださいね。
睡眠時間がエステ時間になる技①「筋弛緩運動」
血圧が高めの方や、どこか痛めている部分がある方は無理をしないようにしましょう。
1分未満の運動なのに、就寝前に行うことで良質な睡眠を促す〝筋弛緩運動″。やり方は「超」簡単です。背もたれがない椅子に座り、両手と両脚を前に伸ばしてブラブラと手足をゆすります。体の力を抜き、全身をほぐすようなイメージで行ってください。
その後、顔面、両手、両脚にギュッとめいいっぱい力を入れて、5秒間キープします。両手はグーにして顔の前に、かかとは浮かせた状態で斜め前に、足のつま先は天井へ向くように力を入れます。5秒間キープしたら思い切り全身の力を抜いて、そのまま5秒間ほどリラックス。目は軽くつむって、頭は垂れた状態で脱力します。両手はパー、足は爪先まで力を抜くこと。
この工程を5回ほど就寝前に繰り返すだけで全身の凝りや緊張をほぐして血流を促進させ、入眠をサポートします。
睡眠時間がエステ時間になる技②「アファメーション」
夜は誰でもマイナス思考になりやすい時間帯だといわれています。1日の終わりに「あんなこと言わなければ良かった」、「これをすれば良かった」と1人反省会を行っている女性が多いようですが、これはNG行為。
神経が高ぶって入眠までに時間がかかってしまったり、ストレスで睡眠の質が悪化してしまったりしてしまう可能性があります。ネガティブな感情に支配されそうになる夜だからこそ、自分自身にポジティブな言葉をかけるアファメーションを取り入れましょう。
「私はダイエットに成功して彼と付き合っている」とか、「プロジェクトに成功して万歳三唱している」でも何でもOKです。繰り返し声に出して唱えることで気持ちが前向きになるだけでなく、アファメーションにはその夢の実現を叶えてくれる魔法のような力がありますよ。
睡眠時間がエステ時間になる技③「目元を温める」
パソコンやスマホなど、目を駆使する作業が多い現代ですが、五感の中で情報量の約80%が視覚情報だといわれています。視覚による約80%の情報を処理しているのが脳ですから、脳の疲労をとるにはまず目の疲れをとれば良いと考えられるわけです。
実際に目の周りを温めることで快眠を促進されるということが分かっています。
方法は色々ありますが、お金をかけずに出来る簡単な方法を2つほどご紹介しましょう。まず1つ目は、ペットボトルにお湯を入れてハンドタオルを巻き目元に当てる方法。
もう1つは、水で濡らしたタオルをサランラップに巻いて20秒ほど電子レンジで温める方法です。いずれの方法で行うにしても、目元の皮膚はとても薄いので、火傷にだけは十分に気をつけてくださいね。
「ただ寝るだけ」と思って眠りを軽視したり、睡眠を犠牲にしたりすると、すぐに体力が衰えてしまったり、美はもちろん、健康そのものを損ねてしまったりしてしまいます。
睡眠は最も日常的でお金がかからない、そして簡単で効果的な健美法です。この時間を有効活用するために、今夜からできることを1つでも取り入れましょう。きっと今日よりももっと輝く自分に出会うことができますよ。