コンビニでもヘルシーフードが人気となるなど、すっかり定着したヘルシー料理。そんな中、新たにブームとなりそうなのが「ローフード」だ。テレビでの露出や書籍の出版が相次ぎ、第一人者が有料メールマガジンを立ち上げるなど、にわかに話題となっている。
「ローフード(Raw Food)」とはその名の通り、野菜やくだものなどの素材を生のままいただく、という食事法のこと。調理の際の加熱は48℃以下に保つというのが約束事だ。
それにしても、「生で食べる」ことがなぜそんなに健康に良いのか。それは、健康に必須の「酵素」を効率よく摂取できるからだという。
実は、体内の血液をスムーズに流したり毒素を排出したりという、私たちの健康を保つ基本的な働きは、全て体内にある「酵素」によるもの。「酵素」は野菜やくだものに豊富に含まれるが、46~48℃を超えると死滅してしまうため、生で食べるのが最も良い、というわけだ。
逆にこの「酵素」が体内にあまりないと、毒素が排出されづらくなり、手足の冷え、むくみ、肩こり、肌あれなどの症状が出てきてしまう。ジャンクフードばかり食べているという人だけでなく、日頃から食生活には気をつけているという人の中にも、これらの症状に心当たりのある方は多いのではないだろうか。
これだけのメリットがありながら、ローフードを取り入れた料理は意外なほど簡単だ。日本のローフードの第一人者、シャリマ・ドゥ・ラ・テフテフ(仲里園子さん・山口蝶子さんからなる姉妹ユニット)さんによると、「ローフードに対してストイックでハードルが高いイメージを持っている方もまだまだ多いですが、いつもの食事に生のものを一品加えるという気軽な取り入れ方から始めるので十分です。火を使わないので、手間をかけず簡単に作れるものもたくさんあります」とのこと。
最近ではマクロビオティックなどの健康法に続き、海外のセレブも注目しているというローフード。あなたも今日から、毎日の食事に取り入れてみてはいかがだろうか。