美容食材のひとつに、「アボカド」があります。栄養の優等生といわれるほどですが、1回の食事でどのくらい、またはどの程度の頻度で食べると美容に役立つのか、詳しく知っている人は少ないようです。どんなに優れた食材でも、たまにちょっぴり食べるくらいでは、代謝のよい体の土台を維持できません。そこで、効果的な取り方をご紹介しましょう。
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■アボカドはこんな食べ物!
アボカドの旬は7~8月。皮が緑色から黒色に変わったときが食べ頃です。代謝を高める「ビタミン」や「食物繊維」、むくみの予防・改善に役立つ「カリウム」、血液をサラサラにする「不飽和脂肪酸」、女性にうれしい「葉酸」などを摂取することができる“栄養素の宝庫”です。内臓脂肪の蓄積を予防したり、便秘やむくみを予防改善したり、美肌へと整えたりする効果が期待できます。
一方で、100gあたり約200キロカロリーと、カロリーは高め。1つを丸々食べると、バナナ3~4本分程度に相当します。
■どれくらい食べるべき?
栄養素は豊富ですが、脂質が多くカロリーも高めのため、食べ過ぎると体脂肪として蓄えられてしまいます。「1回の食事では1個まで」とルールを決めて、1日1回を目安に取り入れましょう。今まで通りの食事にプラスするのではなく、料理の1つとして組み込めば(その代わりに別のものの摂取を減らすことができれば)、日々積極的に摂取してOKですよ。
1年に数回しか食べない程度では、美容効果は期待できません。ビタミンやミネラルの食べ貯めはできませんから、日々取り入れるようにしましょう。
■マグロとの相性が抜群!
組み合わせでオススメなのは「マグロ+アボカド」です。マグロには良質なタンパク質が豊富。健康的にボディラインを引き締める「筋肉」を育てるためにも、積極的に取り入れたい食材です。脂質の分解を助けるビタミンB6が豊富なアボカドと合わせることで、ダイエット効果を高めることができますよ。
美容のために積極的に食べたいけれど、食べ方には少し注意が必要な「アボカド」。上手に取り入れて、メリハリ美人を目指しましょう。
アボカドを1日1個食べ続けたらどうなる?
中央から南アメリカでは1万年前から存在、マヤ文明では「奇跡の薬」として重宝されていたアボカド。女性も大好きなアボカドですが、おいしいだけじゃなく栄養価も高いことから、健康面でも様々なメリットがあることがわかっています。
喫煙者にもアボカドがよい
アボカドは脂肪分が多いと言われますが、このほとんどがコレステロールを下げる働きを持つ不飽和脂肪酸MUFA(オレイン酸、リノール酸、リノレン酸など)で、良質の脂肪であることがわかっています。アメリカ心臓協会のクリス・エサ―トン氏の2015年の研究発表によれば、肥満症患者の食事に適しているだけでなく、心臓発作や脳梗塞予防にもなるのだとか。さらにビタミンA・C・D・Eを含み動脈硬化防止にもすぐれていて、循環器系の病気を予防できることから、喫煙者にはもってこいの食材といえます。
そして特筆すべきは、バナナの2倍量含まれているというカリウム。カリウムは非常に重要な役割をもっているミネラルで、たとえばナトリウムの排出をうながしたり、高血圧を予防するだけでなく足のむくみをとってくれたり、さらに筋肉・血管を平常に保ってくれる役割を担っているのです。スポーツ選手にもうれしい食材ですね。
1日1個のアボカドで医者いらず
そんな健康効果の高いアボカドですが、1日1個、1か月食べ続けたらどんな目にみえる効果があるのでしょうか。ハフィントンポストの記事によると、BMIの減少に大きく貢献するのだそうです。NCBI(国立生物工学情報センター)の調査でも、アボカドを良く食べる人ほど痩せている人が多いとの報告も出ているぐらいですから、ダイエット中には積極的に食べたい食材です。お腹もちが良いことももちろんですが、食物繊維が整腸作用を持つことからお肌の調子も整えてくれ、アンチエイジングにも役立ちます。
こんなにも多くの恩恵が受けられるアボカド。個人的にも大好きなので食べはじめたところ、毎日食べるとなるとさすがにレシピが足りず、すぐに飽きてしまうのが難点だと感じました。しかし朝食にアボカドを食べることで適度にお腹が満たされ、疲れづらくなるだけでなく、昼にかけて急に眠くなることがなくなります。不思議なことに甘いものも食べたいとあまり思わなくなりましたし、これももしかしたらアボカドのおかげなのかもしれません。
夕方にアボカドを取り続けたらどんなまた違った効果があるのか、今度試してみようと思っています。